疎外感

4日目。今日はとりあえず宿を変えてみたかった。別に今の宿に不満があったわけではないが、もっと安い宿か、高級感あふれる宿かどちらかに泊まってみたかった。ネットで格安宿を調べ、探しに出ると日本人のおばちゃんから急に声をかけられた。バンコク常連らしく結構色んな事を教えてくれた。おばちゃんと別れ、一軒目の格安宿でいきなり空きがあると言われ、即決した。
宿に荷物を置いてから、おばちゃんの教えの後押しもあって今日は特に当てもなくただプラプラと歩き回る日にしてみた。ガイドブックに載っている情報を当てに回ってもそれはただの観光で他の人と同じ物を見て、同じ感動を味わうことになるというブログをどこかで見たのをきっかけに、一人旅らしいことをしてみたくなった。まずはココナッツジュースを飲んでいる外国人に話しかけるとすぐに打ち解けた。このあと一緒に回ろうと言われたので回ることにする。どうやら昨日からオランダ人からは受けがいい。朝から何も食べてないなく腹が減ったので昼飯を食うことにする。食事の伴はとりあえずビールらしい。色々とおしゃべりして、食い終わったので次にマッサージを受ける。これがかなり気持ちいい。けどよく考えたら220B/1hというのはそこまで安くはないからきっと観光客向けの価格なのだろう。タイでは寺院の拝観料で観光客価格が設定されていたりと、旅行産業が国内の消費のいくらかを担うほどに発展している。日本も見習って外国銭を稼ぐ術を身につけたほうがいいと思う。マッサージが終わるとまたビールを飲もうと言ってくる。本当にビールが好きだな。そこでセルフィースティックを売りに来た現地人にとなりのイングランド人と値切り交渉。見事に1本200Bまで値を落とした。恐るべしWestern people。朝出会ったおばちゃんの言うことは本当だった。欧米人は値段にうるさいと。ただこいつら食には金を惜しまないらしい。しかしここから現実を突きつけられることになった。今までともに行動してきたオランダ人は隣のイギリス人と意気投合。言葉の壁というのを大きく感じた。自分一人だけが取り残されていく疎外感。オランダ人も俺の英語力に合わせて話していたことを思い知る。この時の屈辱感はこの先絶対に忘れることはないと思う。オランダ人と別れ、腹が減ってきたから屋台飯を探す。ここで出会ったLisaはとにかく可愛かったし優しかった。イスラエル人の女の子とも今出会ったというが彼女も流暢に英語を話していた。ここでも連れが混ざってきたときに疎外感を感じた。ネイティブに話されるとなかなか聞き取れない。1日を通じてもっともっと英語を話せるようになりたいと強く思った1日だった。これからThe club。

アユタヤ

そんなこんなでファランポーン駅からアユタヤ駅を目指す。当然のことながら時間通りには電車はこない。30分遅れでやってきた電車に乗り込むとなぜか涼しい。20Bなのにエアコンが効いている。これは快適な旅になりそうだ。近くにいたヨーロピアン夫婦に席を尋ねられるが、自由席っしょと答えておく。俺の後ろに可愛い赤ちゃんを抱いた若い女性が乗ってきた。英語は通じないようだったが聞けば5ヶ月らしい。その赤ちゃんと一通り戯れてから、しばらくすると車掌が切符を確認しに来た。切符を差し出すと席が違うと怒られた。いやでも、座席NO.んとこ空欄になってますやんと言おうとしたその時、後ろを指差した。俺の視線の先で捉えたのは、陽に当たりながら窓が全開になったいかにも暑そうな車両。20Bでいい車両に乗れると思うなよと言いたげな車掌の顔が一際憎たらしく見えたが、ここは俺が100%悪い。大人しくヨーロピアン夫婦とともに暑い車両へ移動する。あのベイビーめ、5ヶ月で冷房付きなんて生意気じゃねえか。
そんなこんなでアユタヤ駅へ到着すると腹が減ってきたために、駅目の前の屋台でnoodleを食する。どうしても麺を食べると吸いたくなる。が、ここは郷に入っては郷に従え。となりのフランス人に変な目で見られないためにも熱いラーメンもどきを一生懸命に食す。普通に美味い。食い終わってチャリをレンタルできる場所を探そうとした時、金払ってないことに気づいた。危機一髪、1日に2回も乗り(食い)逃げするところだった。
金を払ってボートで川を渡り、自転車をレンタルする。
アユタヤの遺跡を自転車で回る。途中日本人ツアリストの団体に出会う。久しぶりに日本語で雑談を交わしたがやはり気持ちいい。途中道を間違えて現地人に尋ねたり、普通に像が歩いていたり色々あってアユタヤ遺跡巡りは終了。
夕食を日本人で神奈川出身でしかも同い年という共通点の多さを持つ若者とともにする。

強盗

3日目。今日はアユタヤの遺跡巡り。カオサン通りで拾ったトュクトュクのおっさんに声をかけられ、案内されるがままにTATへ。おっさんに騙されて変なところへ連れてかれるんじゃないかと急に怖くなった。連れてかれた先で対応してくれたのは陽気なおっちゃん。こいつが共犯か。一応目的地へはたどり着いた。が内心は、おっさんの笑顔に騙されないぞと、こちらも笑顔の裏に確かな警戒心を持ってアユタヤへ行きたい旨を伝える。悪人はみな最初は善人面して近づいてくる。いつその化けの皮を剥がして、銃やら刃物やらで金を出せと要求されるものかとビクビクしながらも、雑談を交わす。
アユタヤ行きの電車の通ってる駅や電車の時刻を教えてくれて、地図を取ってくる立ち上がった。
今か!と俺は身構える。おっさんの行方をしっかりと間接視野で確認しながら、逃げるためのルートを確認し、頭の中でシミュレーションする。おっさんが帰ってくる。しかし手には地図しかもっていない。武器はポケットにしまったか。おっさんは俺に地図をくれた。「おぉ、ありがとう」
結局おっさんから金を要求されることはなかった。次にカンボジアへ行くことを伝えると安い宿を紹介してやろうかと提案してくるただのいい人だった。
初の海外で一人旅だから警戒しすぎてちょうどいいくらいだとは思う。特に日本人はなめられやすい。昨日のデイビィも自分の身は自分で守る術を身につけていた。20そこらの女の子が海外で平気で一人歩きしてて危なくないのかと心配になったけど、彼女はしっかりと考えて行動していた。そういった面はしっかりリスペクトして取り入れられるものはとことん吸収したい。
とりあえずトュクトュクのおっさん、警戒しすぎるあまりお金払うの忘れてごめんね
→アユタヤ編へ続く。

アジア周遊一人旅

昨日からタイ、バンコクに来ています。格安航空券をとったためスワンナプーム国際空港に深夜着で、そのまま空港のベンチに寝てただけだから今日はかなり疲れました。さらに午前中に出会ったオランダ人の女の子と4時間近く歩き続けたので、今日は疲労感がピークです。ただ濃密な1日でした。
振り返ると6:00の始発で空港を出発し、戦勝記念碑まで移動。そこからバスでバンコク市内の遺跡まで移動し2,3個を巡る予定だった。しかしバスの乗り場に着いたはいいが、規模がデカすぎてどのバスに乗ればいいか分からない。乗れと言われたバスが30分待ってもこない。痺れを切らしてバスを迎えに行っても中のオバちゃんから跳ね返される始末。そんな様子を見ていた1人の英語堪能の女性が救いの手を差し伸べてくれた。乗るべきバスを教えてくれた上にバス停まで案内してくれた。周りの人も助けてくれる気はあったのかもしれないが、やはり人を救おうとしても知識・見解・教養がなければ伝えられないということを改めて思い知った。そうしてワットプラケオまで無事にたどり着く。入場料で500Bも払ってらんねーよと一通り外から眺めてワットポーを目指している途中にブロンド美女に出会う。この美女と出会ったことワットプラケオリターンゲームし、しっかり500B払った。ただこのデイビィと出会って4時間ぶっ通しで英語でやり取りしてたから、最後の方は大分耳が慣れてきた。彼女のおかげで安いゲストハウスも確保できたし、カオサン通りまでのバス・トュクトュク代もかなり浮いた。彼女には本当に感謝。そして可愛かった。
宿を定めたらまずはシャワーを浴びて、少し休憩。昼はクソまずい焼きバナナしか口にしてなくて、お腹が空いてきたから彼女オススメのパッタイを食べる。これがかなり美味い。普通の焼きそばみたいな感じ。同じ20Bでも使いようによって全然満足度が違う。明日は10Bラーメンと、5B寿司に挑戦してみたい。

昨日

周りが静かな時には1人盛り上がり、周りが盛り上がってる時には自分は1人冷静にというのはB型の特徴だと言われるがどうやら自分も典型的なB型らしい。というのを昨日感じたのだけれど、これを単に血液型の特徴という見方だけでなく、どこか人を上から見下してしまっている感が非常に心地悪い。ひょっとすると周りと違うことをすることで自分は他とは違う異質な存在という優劣感に浸りたいのかもしれない。そうすることでしかアイデンティティーを保てないのであるならばそれは非常に寂しいこと。ただそれを理解してくれる人とはこれからも長く付き合っていくのだろうとも思う。最終的に生涯の友というのは同じ価値観を持っていたり、違う見方をしていても互いにそれを尊重しあえる関係だと思う。今は学生という身分で社会的にはひとくくりにされがちだが、2,3年後には一人一人の人間として見られることになる。考え方や価値観が違うという今現在の微細な成長角度の差が、年を重ねるにつれて大きくなり、気づいた時には埋めようのないものになっている。そう信じて今は成長角度を最大化する事に勤しむ。

歩きスマホ

先日、町田を歩いていたら1組の親子に出会った。母親の数メートル先をスタスタと小学生くらいの少年が歩く。スマホをいじりながら後ろを歩く母親に「ママ、
歩きながらスマホはダメなんだよ」と諭す少年。早く行きたいという感情からだとは思うが少年のこの指摘にはハッとさせられた。思えば街中では多くの人がスマホをいじりながら歩いている。気づかれる回数が減ったという芸能人も多い。またある人はスマホをいじりながら歩く人には自ら当たりに行くという。大抵の場合「何するんですか」と言われるらしいが、よくよく考えればぶつかってきてくれてありがとうと言わなければいけないのかもしれない。情報が交錯する現在の社会の中でこういった出来事には常に敏感でありたい。アンテナを張って生きていきたい。

アスプラ合説

12/21日にアスプラの合同説明会に参加した。業界一位をとるような最大手企業こそ来てなかったものの、名の知れた大企業もいくつかきていた。そんな中で感じたのは、企業の採用担当のやる気に差があるということ。IT業界最大手某S社などはプレゼン担当の声がブース内後方の席には全く届かなかったりした。そんな中で学生に対して真摯に向き合い、一番のプレゼンをしていたのは中小企業筆頭のKeep Will Groupだったと思う。このプレゼンに対する思いが他社とは全然違ったと感じた。ある程度知名度のある企業はそこに力を入れなくても、自然と学生はブースに寄ってきて説明を聞いてもらえる。しかし、中小企業に関してはブースに来てもらえないどころか興味すら示してもらえないということもままならない。事実、自分と同行した部員でKeep Willのブースに行った人はゼロだった。そんな状況でもプレゼン内容は事前にしっかりと準備してきたことが伺えた。事業内容が非常に魅力的に感じても、史料の丸読みでプレゼンの準備不足を露呈しただけの企業もあった。“人”というのは企業において一番の資産であるはず。将来の自社を担う存在になる学生を発掘するというのはある意味で会社にとって一番の投資である。しかしそこにそのような態度で仕事に向き合う人がいる企業というのはいかがなものかと思う。そんな姿勢で臨めばいい人材を取り逃がすことは明白。たしかに大企業に入ることができれば安定した生活を送れたり、社会的な地位であったり、収入の面で人々から羨望の眼差しを受けることができるかもしれない。かといってそれらを得ることが自分にとって本当に幸せなのか。また中小企業に入れば自分で会社をまわす楽しさだったり、自分たちの力で会社を大きくしていく経験をすることもできる。大きな歯車の一部になるよりは、自分が心臓となって仕事を進めていくことの方が魅力的に感じられるかもしれない。まだ就活は始まったばかり。これからいろんな企業を見ていくなかで自分にぴったりの会社を見つけていけばいい。