プノンペン

プノンペン到着1日目の朝。昨日の夜行バスでプノンペンに着きました。昨日はシェムリアップ最終日、一昨日出会った韓国人のテヨンとともに遺跡を巡った。実はこのことが、この後の惨事を招くこととなった。一通りの観光を終えてテヨンを韓国ゲストハウスへと下ろす。ここで一旦全ての支払いをしようということになった。テヨンの支払いは2日分で15ドルずつ。うち1日目分は5ドル俺にくれるという。テヨンは俺に15ドル払っていたので俺がバランに10ドル渡す。俺の支払いはすでに済んでるのかと思いきや、バランはさらに15ドル要求してきた。俺は最初に¥9000も払ってんだ!と何度も言うが当然相手は15ドルよこせと折れない。これを見かねてテヨンが仲裁に入ってくれたが、実際俺は自分の意見を十分に伝えることもできなかった。俺も頭の中では相手の言っていることの方が正しいし、筋が通っていることは分かっていた。けどここで引いたらその後、プノンペンで生活していけない。またキャッシングするのもめんどくせーからテヨンの力量に任せてみた。財布の中からはあらかじめ金を抜いておいたから10ドルしか払えないと財布を見せる。テヨンが今日の案内のチップとして1ドル払ってくれると言った。合計11ドルだが、俺に払う気がないのを見越したのか最終的にバランが折れた。勝った。テヨンには本当に感謝しかないが、俺には他にどうすることもできなかった。テヨンとはそんな別れ方をした後、フットサル場へと向かう。バランは俺が金を出すから飯を食えと奢ってくれた。お代わり付きで(笑)。最終日のフットサルは若い子たちとの試合だった。負けたら水代は支払うというのがルールと初日から知っていたから俺は立ち上がりから貪欲にゴールを奪いに行った。結果圧勝。少々大人気ないがこっちも生活かかってんだよガキども。途中15歳の少年に話しかけられ、英語は何年間勉強しているのかと聞かれた。6年と少し嘘をついた。しかし、「長いな」と突っ込まれたのは決して忘れない。カンボジア訛りはあるものの、俺よりも流暢に英語を話すその少年は3年目だという。これが実用度の差かと思った。フットサルが終わるとバランは俺に水が必要かと聞いてきた。もちろん、しかし金がないと答える俺。買ってやるとバラン。そこまでしてくれるなら10ドルからまけてくれよとは思ったがありがたく水はいただく。それからバスまでの時間、バランの友達の家でシャワーを浴び、飯を食わせてもらえることになった。シャワーを浴びる途中、なんだか口の中がピリピリするような感覚に見舞われた。今まで経験したことのない感覚だった。しかし俺はすぐにピンときた。これはシャワーを浴びる前に口にした一杯の水だと。これは明日の腹が楽しみだなとこの時はまだ楽観的に考えていた。シャワーを浴び終えるとビールを出してくれた。よし、これでアルコール消毒でもしておこうとか考えた。メシも出してくれたが基本的に火通ってるものだから安全を確認。友との最後の宴に盛り上がる俺。1時間もすると物凄い体のだるさを感じたと同時に寒さが全身をつつむ。俺は庭の端へ行って、吐いた。缶ビール2本で潰れたことはないからやはりあの水の野郎、まずは上から来やがったなと思った。それからバランを待ち、バスに乗る。バスに乗った瞬間にトイレへ行きたくなった。だがしかし、バスは出たばかり次の休憩までは持ちそうだ。とりあえず寝て忘れることにした。起きた。感覚的には1時間か、2時間くらいしか寝ていない。俺の便意は結構きている。ここで本気でバスの運転手にトイレに行きたいと言おうか迷ったが外を眺めると森道山道で明かりはなく、トイレのありそうな雰囲気は皆無だったことと、時計を見ると4時だったことで朝まで我慢してみることに賭けた。次に起きた時はきっと到着かトイレだ。6時、人々が騒がしくなったので目がさめる。トイレだ。一刻も早く駆け込んだ。しかし紙がない。仕方ないから持ち合わせたゴミ袋で拭く。便意は一時的に収まった。バスに戻り寝る。7時、到着で目覚める。バス停は聞いていたところと全く違ったところに降ろされたが目の前にトイレがあったので駆け込む。しっかり下していることを確認。とりあえずアキラのじじいに聞いた3$宿を目指し歩く。途中体調の悪さから近くのキャピトルに焦点を変更する。あった。値段を確認する。4$。即決。ただいま朝9時、それから1日寝込むことになった。