いざアンコールワットへ

カンボジア1日目。朝日4:50起床、アンコールワットサンライズへ。昨日はトュクトュク運ちゃんのバランと2日間の契約を結んだ。感動以外の何物でもなかった。生前じいちゃんが行きたがっていたという情報を出発直前手にしたからにはたくさん写真、映像を撮ってこようと意気込んだ。やはりとても美しい。朝日からの逆光、目の前の沐浴池に映る逆アンコールワット、全てが神秘的。これを見るために集まった多くの観光客の中で成果を発揮したのが、タイで酔っ払った勢いで買ったセルフィースティック。観光客の手を掻き分け、一際高い位置からシャッターを振りかざす。すると手に構えたカメラや、背の高い欧米人の頭が入ることなくアンコールワットのみが見事に写真に収まる。よくやった、セルフィー。その後もバイヨン、タ・プロームとアンコール遺跡群を巡る。アンコールワットでは常にカメラを起動していたために、8時に朝食をとる時点ですでに充電は半分に。そこからは半分4Sを駆使し、充電を節約する。午後にはトンレサップ湖へと向かった。40$は高えだろと思いながらも渋々支払う。船に乗ると陽気なtoao(18)が俺の案内をしてくれた。toaoは中国人はnot friendlyでうるさいけども日本人は好きだという。まぁイメージ通りではある。湖に着くと一緒にワニを食ってビールを飲んだ。運転手に買ってもいいかと聞くから「しゃーなしだよー」と答え、一緒に乾杯。その後、あそこに見えるのが小学校だと教えられ、行ってもいいのかと聞くと俺次第だという。もちろん行きたいです。そこには250人の生徒と先生が暮らしていたが、あったのは2つの釜の米と鍋1つのスープのみ。到底足りたものではない。また湖に浮かんでいるだけで柵もない。小さな子達が落ちることはないのかと尋ねると、先生たちの見ていないところで落ちる子はたまにいるという。そうなればもはや助けようもない。この貧困層の小学校をまじまじと目にした途端、胸がぎゅっと締め付けられるような思いをした。行きの道中では冗談を言い合っていたが、帰り道はほぼ会話もなかった。港に着くと俺はtoaoに感謝を告げる。今までにない経験ができた、今日のことは一生忘れないと。するとtoaoもありがとう
、それなら運転手と補佐に日本円でチップをくれと言ってきた。一瞬?が頭に浮かんだがまぁいいだろう、この経験は金に変えることはできない。500円玉がちょうど3枚あったから3人に一枚ずつ渡そうとした。できれば紙幣でと。お前図々しいな。3千円は高えけどまぁしゃーねえ。今考えれば全然しゃーなくねーし、ビール奢ってるし金返せゴルァとは言わないでおく。その夜、バランの友達とフットサルをした。やっぱりサッカーをしてる時は嫌なことも忘れるし、ぼったくられたのも全然痛くなく感じてきた。とまぁ初日はこんな感じ。