アユタヤ

そんなこんなでファランポーン駅からアユタヤ駅を目指す。当然のことながら時間通りには電車はこない。30分遅れでやってきた電車に乗り込むとなぜか涼しい。20Bなのにエアコンが効いている。これは快適な旅になりそうだ。近くにいたヨーロピアン夫婦に席を尋ねられるが、自由席っしょと答えておく。俺の後ろに可愛い赤ちゃんを抱いた若い女性が乗ってきた。英語は通じないようだったが聞けば5ヶ月らしい。その赤ちゃんと一通り戯れてから、しばらくすると車掌が切符を確認しに来た。切符を差し出すと席が違うと怒られた。いやでも、座席NO.んとこ空欄になってますやんと言おうとしたその時、後ろを指差した。俺の視線の先で捉えたのは、陽に当たりながら窓が全開になったいかにも暑そうな車両。20Bでいい車両に乗れると思うなよと言いたげな車掌の顔が一際憎たらしく見えたが、ここは俺が100%悪い。大人しくヨーロピアン夫婦とともに暑い車両へ移動する。あのベイビーめ、5ヶ月で冷房付きなんて生意気じゃねえか。
そんなこんなでアユタヤ駅へ到着すると腹が減ってきたために、駅目の前の屋台でnoodleを食する。どうしても麺を食べると吸いたくなる。が、ここは郷に入っては郷に従え。となりのフランス人に変な目で見られないためにも熱いラーメンもどきを一生懸命に食す。普通に美味い。食い終わってチャリをレンタルできる場所を探そうとした時、金払ってないことに気づいた。危機一髪、1日に2回も乗り(食い)逃げするところだった。
金を払ってボートで川を渡り、自転車をレンタルする。
アユタヤの遺跡を自転車で回る。途中日本人ツアリストの団体に出会う。久しぶりに日本語で雑談を交わしたがやはり気持ちいい。途中道を間違えて現地人に尋ねたり、普通に像が歩いていたり色々あってアユタヤ遺跡巡りは終了。
夕食を日本人で神奈川出身でしかも同い年という共通点の多さを持つ若者とともにする。