格差社会

2012年の調査では日本の児童のうち16.3%が国民1人あたりの平均年収の半分(122万)にも満たない家庭で暮らしている。つまり10人に1人以上の子供は今の自分と大して収入の変わらない親が育てていることになる。また子供が1人とは限らないから、1つの家庭で複数の子を育てていることも考えられる。そうなれば子の養育費、生活費はもちろん倍増する。今自分が現在の収入額で子供を養っていけるかと聞かれたら答えは当然ながらNOであるし、むしろ自分一人の生活でも自信はない。

さらに言えば、そんな家庭で育った子は希望の進路に進めないことも珍しくない。貧困は子の世代に連鎖する。生まれた子に罪はなく(こう言うと当該家庭に怒られるかもしれないけど)誰もが教育を受ける権利は同様に持っているはずである。今自分は義務教育の期間は終了し、大学に行かせてもらっている身であって、これを当たり前のことと思ってはいけない。まずは親に感謝しなきゃいけないし、これはかなり幸運だったということも忘れてはいけない。

全国どこでも水道の蛇口をひねったら飲料水が出てくるのは、世界中探しても日本くらいのものだと思う。アメリカでさえも発展している地域をのぞいたらまだまだインフラは整っていない。先進国の中でもそういった地域が存在するということは、全世界規模で見たら自分は相当恵まれた環境に生まれたと言える。もしかしたら自分はまともに教育も受けられないような環境に生まれていたかもしれない。だからこそこの恵まれた環境に生まれたことを社会に対して還元していきたいと思う。

豊島区のNPOを立ち上げた女性もきっと同じ気持ちだったと思う。これは個人の価値観の問題であるから、一概に全員が共感してくれるとは思ってもいないけれど、少しでも共感してくれる人とともに何かしらのアクションを起こしてみたい。

そのためにも今はひたすらにインプット。